“抜け感のある家”にするリフォーム|仕切りを減らして広く見せる
宇治市・城陽市・京田辺市を中心に、注文住宅やリフォーム・リノベーションを手掛ける工務店スタッツリビングカンパニーです。
築20〜30年の一戸建てを見ていると、
「部屋が細かく仕切られていて、なんだか狭く感じる」
そんなお悩みをよく耳にします。
実際の床面積は十分あっても、壁やドアの位置、天井の高さ、光の通り方によって、家の印象は“広くも”“狭くも”変わるものです。
そこで今回は、今の暮らしに合った「抜け感のある家」にリフォームするポイントを、間取り・デザイン・構造・照明の4つの観点からご紹介します。
目次
1. 「抜け感のある家」とは?
(1)開放感×居心地のバランスが取れた空間
「抜け感」とは、単に“広い”や“壁が少ない”という意味ではありません。
視線が抜ける、空気が流れる、光が届く──
五感が心地よく感じる開放感のことを指します。

(2)現代の暮らしに合った“つながる間取り”
かつては「部屋を細かく分ける」間取りが主流でしたが、今は家族の気配を感じながら過ごせる“つながる空間”が求められています。
「抜け感のある家」は、家族が自然に集まり、互いの気配を感じながらも心地よく距離を保てる
——そんな暮らしを叶えるリフォームなのです。
2. 抜け感を生むリフォームの基本|仕切りを“減らす”だけじゃない
「抜け感をつくる」と聞くと、
壁を取り払って広くするイメージを持つ方も多いかもしれません。
しかし実際には、構造・光・視線・素材の4つを整えることで、“広く見える”感覚が生まれます。
(1)構造上、抜けられる壁・抜けられない壁を見極める
壁を取り払う前に大切なのが、構造の確認です。
柱や耐力壁など、建物を支える要素を安易に撤去すると、耐震性が低下してしまいます。
💡スタッツリビングカンパニーでは、リフォーム前に構造調査を実施し、「抜ける壁」と「抜けない壁」を正確に判断。
必要に応じて梁補強や耐震金物の追加を行いながら、開放的な空間を実現します。
(2)“視線の抜け”を設計する
空間を広く感じる一番の要素は「視線」です。
同じ6畳でも、
- ドアを開けたときに奥まで見える
- 斜め方向に抜ける通路がある
- 障子やガラス越しに隣の空間が感じられる
これだけで実際よりも1.2〜1.5倍広く感じられます。
(3)天井高・開口部で“縦の抜け”をつくる
横方向だけでなく、縦方向の抜け感も大切です。
築30年前後の家は、天井高が2.3mほどと低め。
梁を見せる「現し天井」や、勾配天井への変更で高さを感じさせることができます。
また、窓の上端を高く取る「ハイサイドライト」もおすすめ。
視線が上に抜け、空間が広がって見えます。
(4)素材と色で“軽やかさ”を演出
同じ間取りでも、素材や色で印象は大きく変わります。
- 床:無垢のナラ材やオークなど、明るめのトーン
- 壁:白や淡グレーで統一(珪藻土や塗り壁なら質感アップ)
- 建具:天井までのハイドアで縦のラインを強調
色のコントラストを抑え、自然光を柔らかく反射させる素材を選ぶと、
空気が抜けるような軽やかさが生まれます。

4. “視線と光”を活かした照明リフォーム
(1)間接照明で天井を高く見せる
照明を壁や天井に反射させる間接照明は、
空間を柔らかく包み込み、奥行きを感じさせます。
特に、天井と壁の境目を照らすコーニス照明は、「天井が高く見える」「空間が軽く感じる」と人気です。
(2)光の“方向”をデザインする
光を「面」ではなく「線」で使うと、奥行きが生まれます。
- 足元を照らすフットライト
- 天井に沿ったライン照明
- カウンター下の間接照明
これらを組み合わせることで、夜でも“抜け感のある空間”を演出できます。
5. 抜け感リフォームの注意点
(1)耐震性を犠牲にしない
壁を減らすリフォームでは、耐力壁の位置バランスが重要です。
補強梁や構造用合板を活用し、開放感と耐震性の両立を図ります。
(2)冷暖房効率に注意
空間を広くつなげると、冷暖房効率が下がることも。
- シーリングファンで空気を循環
- 断熱改修を同時に実施
これらを組み合わせることで、開放的でも“暑すぎず・寒すぎない”快適な家になります。
(3)プライバシーとのバランス
完全なオープン空間は、家族の生活音や視線が気になることもあります。
- 引き戸や可動間仕切りで「閉じる」機能を残す
- 視線が届かない角度でゾーニングする
開けても閉めても快適に過ごせる工夫が、抜け感リフォームの鍵です。
6. 費用と工期の目安
工事内容 | 費用の目安(税込) | 工期 |
---|---|---|
壁撤去+梁補強 | 約50〜100万円 | 約1〜2週間 |
間取り変更(LDK一体化) | 約100〜300万円 | 約2〜3週間 |
建具・パーテーション変更 | 約20〜200万円 | 約1週間前後 |
照明計画・電気工事 | 約10〜30万円 | 数日〜1週間 |
※構造補強や施工範囲、内装仕上げの内容により前後します。
まとめ|“抜け感のある家”は暮らしも軽やかに
抜け感リフォームは、見た目の広さだけでなく、
暮らしの心地よさや家族のつながりにも影響します。
- 視線・光・風の通りを意識した設計
- 素材や色で空気の軽さを演出
- 構造や断熱と両立する施工
スタッツリビングカンパニーでは、300棟以上も建築に関わってきた大工棟梁社長が直接対応。
安心して抜け感を楽しめるリフォームをご提案しています。
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現場を丁寧に調査し、構造の安全性を確保しながら、
暮らしに“風と光が抜ける空間”をつくります。