リノベーション ブログ
BLOG

スタッフブログ

マンションリノベーションで「音」の問題が起きやすいポイント

宇治市・城陽市・京田辺市を中心に、注文住宅やリノベーション・リフォームを手掛ける工務店スタッツリビングカンパニーです。

マンションリノベーションのご相談で、意外と多いのが
「音って、どこまで対策できますか?」
「リノベで音の問題は解消できますか?」
という質問です。

マンションは戸建てと違い、
上下階・左右の住戸と構造を共有しています。
そのため、リノベーションをきっかけに
音の問題が目立ちやすくなるケースもあります。

この記事では、マンションリノベーションで
音の問題が起きやすいポイントと、
事前に知っておきたい現実的な考え方を整理してお伝えします。

マンションの「音」は大きく3種類に分かれる

まず前提として、マンションで気になりやすい音は
次の3つに分けて考えると整理しやすくなります。

1.上階・下階から伝わる音
2.隣の住戸から伝わる音
3.自分の家から出ていく音

    リノベーションで対策できるもの・できないものがあり、
    ここを混同すると「思っていたのと違う」と感じやすくなります。


    音の問題① 上階・下階の「生活音」

    足音・物音が気になるケース

    マンションで最も多いのが、
    上階の足音や物を落とす音です。

    この音は、
    床・天井・構造体を通じて伝わる振動音が原因です。

    リノベーションでできることとしては

    ・天井に下地を組み、吸音材を入れる
    ・天井仕上げを工夫する

    といった方法がありますが、
    完全に消すことはできません

    また、天井を下げる必要があるため、
    天井高さが制限される点も注意が必要です。

    マンションリノベーション 現場 工務店

    音の問題② 床材変更による「階下への音」

    フローリングに替えたら音が響く?

    マンションリノベーションでは、
    床材をフローリングに変更したいというご要望が多くあります。

    ここで重要なのが
    管理規約で定められている遮音等級です。

    多くのマンションでは

    ・L-40
    ・L-45
    など、床材の遮音性能が指定されています。

    この基準を満たさない床材を使用すると、
    階下への音が大きくなり、
    トラブルにつながる可能性があります。

    「無垢フローリングにしたい」場合も、
    下地の構成や遮音対策が必要になるため、
    事前確認は必須です。


    音の問題③ 隣戸との「壁越しの音」

    声・テレビ音・生活音

    左右の住戸から聞こえる音は、
    界壁(かいへき)と呼ばれる壁を通じて伝わります。

    マンションでは

    ・壁の中にコンクリートが入っている
    ・石膏ボードのみで構成されている

    など、構造によって音の伝わり方が異なります。

    リノベーションで
    壁をふかしたり、吸音材を入れることで
    軽減できる場合もありますが、
    共用部分にあたる壁は工事できないケースもあります。

    そのため、
    「ここは対策できる」「ここは難しい」
    という判断が必要になります。


    音の問題④ 水回りの音が目立つケース

    排水音・使用音

    キッチンやトイレ、洗面所の音が
    上下階・隣戸に伝わることもあります。

    特に

    ・水回りの位置を変更した場合
    ・排水経路が長くなった場合

    には、音が出やすくなります。

    配管スペースや勾配の取り方によっては、
    音が響きやすい構造になってしまうこともあるため、
    水回り移動は慎重な判断が必要です。


    音の問題⑤ 自分の家から「出ていく音」

    子どもの足音・楽器・在宅ワーク

    最近増えているのが、
    「自分の家の音が迷惑にならないか」という相談です。

    ・子どもが走る音
    ・ピアノ・楽器
    ・在宅ワーク中の声

    これらは、
    床・壁・天井の構成によって
    伝わり方が大きく変わります

    ただし、
    防音室のような対策は
    スペース・費用・管理規約の制約が大きく、
    現実的ではないケースもあります。

    「どこまで対策できるのか」
    「生活の中で気をつけるポイント」
    を整理することが重要です。


    リノベーションで「できる音対策」「できない音対策」

    マンションリノベーション

    できること

    ・床材・下地構成の工夫
    ・天井・壁への吸音材施工
    ・音が出やすい間取り配置の見直し

    難しいこと

    ・構造体を通じた振動音の完全遮断
    ・上下階の生活音をゼロにする
    ・管理規約に反する工事

    マンションリノベーションでは、
    音をゼロにするのではなく、気になりにくくする
    という考え方が現実的です。


    音の問題は「事前の整理」で防げることが多い

    音のトラブルは、
    工事の失敗というよりも
    想定不足から起きるケースがほとんどです。

    ・どんな音が気になるのか
    ・どこからの音なのか
    ・どこまで改善できれば納得か

    これらを事前に整理しておくことで、
    過度な期待や後悔を防ぐことができます。


    まとめ|マンションリノベは「音の現実」を知ったうえで進める

    マンションリノベーションでは、
    デザインや間取りと同じくらい音の扱い方が重要になります。

    すべてを解決することは難しくても、
    「知らずに進める」より
    「分かったうえで選ぶ」ほうが、納得感のあるリノベーションになります。

    スタッツリビングカンパニーでは、
    管理規約や建物構造を踏まえたうえで、現実的な音対策のご提案を行っています。

    マンションリノベーションで音が気になる方は、計画の早い段階で一度ご相談ください。

    📩ご相談はこちらからどうぞ

    SHAREシェアする

    ブログ一覧

    © 2024 株式会社stats living company