リノベで失敗する人の特徴|避けるべき6つの落とし穴

宇治市・城陽市・京田辺市を中心に、注文住宅やリノベーション・リフォームを手掛ける工務店スタッツリビングカンパニーです。
「中古住宅を買ってリノベしたい」
「今の家を、暮らしに合うように整えたい」
こうしたご相談はここ数年で確実に増えています。
しかしその一方で、実際の現場では、
“お金も時間もかけたのに、思っていた仕上がりにならなかった”
というケースが少なくありません。
リノベーションは、新築以上に“前提条件”の違いが大きく、
家ごとにできること・できないことが変わる世界です。
そのため、最初の判断を誤ると、後から修正しづらいのが特徴でもあります。
この記事では、これまで300棟以上の家づくりに携わってきた経験から、
多くの人が陥りやすい6つの落とし穴をまとめて紹介します。
目次
1|最初に“総額”を考えていない

部分的な見積だけを見て判断してしまう
リノベのご相談では、
「この工事はいくらでできますか?」と部分的な金額から話が始まることが多いのですが、
実はこの考え方がもっとも危険です。
・キッチンだけ交換したい
・トイレだけ新しくしたい
・リビングだけ広げたい
一見シンプルに見える工事であっても、
その裏側には必ず「伴う工事」が存在します。
たとえばキッチン交換なら、
・給排水の移設
・床の貼り替え
・壁の補修
・電気配線の追加
など、セットで必要な工事が多く、
部分的に見積を積み上げると実際の総額と大きくズレることがあります。
中古購入+リノベは“予算配分”が未来を左右する
中古住宅を購入する方は、
物件価格に予算を寄せすぎて、
「肝心のリノベを十分にできない」というパターンも。
本来は、
物件取得費:リノベ費用:諸費用
のバランスを最初に決めることが大切です。
とくに築古の住宅では、
解体後に劣化が見つかり、補修費用が発生することも珍しくありません。
リノベの総額を把握するためには、
“まずは全体の資金計画から”という順番が必須です。
2|物件を“見た目”だけで選んでしまう
内装がキレイ=安心ではない理由
中古住宅は、表面だけでは判断ができません。
「リフォーム済み」と書かれた物件でも、
基礎や構造に問題が残っているケースは実際にあります。
見た目が整っていても、
・雨漏り跡の補修が不十分
・シロアリ対策の履歴が不明
・構造材が湿気で弱っている
・給排水が古いまま
といった“家の寿命に関わる部分”が手つかずのまま…
ということもあります。
“リノベ向きかどうか”は素人が判断しにくい
また、同じ築年数の家でも、
建て方・工法・土地の状態によって
リノベしやすい家と、そうでない家がはっきり分かれます。
構造の柱の抜け方、耐震性、配管のルートなど、
プロでないと判断がつかない部分も多いので、
物件を決める前に工務店と一緒に動くことが失敗を減らす近道です。
3|“やりたいこと”先行で動いてしまう

理想だけが先に走ると、必ずどこかで無理が出る
「アイランドキッチンにしたい」
「リビングを大開放したい」
「収納をとにかく増やしたい」
もちろん大切な希望ですが、
家の構造上できないことや、
費用が想像以上にかかることもあります。
特に戸建ては、
構造壁の位置によって“抜ける壁・抜けない壁”があるため、
間取り変更に制限が出やすいのが実情です。
暮らしの不満から整理すると“必要な工事”が見えてくる
リノベのポイントは、
やりたい設備やデザインよりも、暮らし方の改善が軸になること。
・朝の身支度が混雑する
・洗濯動線が悪い
・収納が足りない
・冬が寒すぎる
こうした暮らしの不便を整理すると、
本当に必要な工事=優先順位が自然に決まってきます。
4|“安さ”だけで業者を選んでしまう
安い見積の裏側には理由がある
「他社より50万円安かったから」
という理由だけで依頼すると、
後からトラブルになる可能性が高いです。
安い理由は、
・下地補修を削っている
・断熱材が最小限
・給排水の更新が含まれていない
・仕上げだけを整えている
など、見えない部分の工事を省いていることが多いからです。
解体してから追加請求…は本当によくある話
特に築30年以上の家は、
解体してみると想定外の劣化が見つかることがあります。
安さが優先されると、
その追加工事が満足にできない、
あるいは「最低限の補修しかされない」ことも。
長く住む家だからこそ、
必要な工事に対して適正な費用を提案してくれる会社を選ぶことが重要です。
5|“現場力”を軽視してしまう

リノベは現場での判断が9割
リノベーションは、
現場で“開けてみて初めて分かる”ことが多いジャンルです。
そのため、
・大工の経験値
・現場監督の判断力
・柔軟な施工対応
が仕上がりを大きく左右します。
設計が良くても、現場の施工レベルが追いついていなければ、
図面通りに仕上がらないこともあります。
6|“暮らしの変化”を想定していない
今の暮らしだけで計画すると、数年後に困る
家は、一度つくると簡単には変えられません。
そのため、
今の暮らし“だけ”で間取りを決めてしまうと、数年後に後悔しやすいのです。
・子どもが大きくなる
・親御さんとの同居
・夫婦の働き方が変わる
・在宅ワークスペースが必要になる
・物が増える
10年あれば、ライフスタイルは大きく変わります。
“可変性のある家”はリノベと相性が良い
リノベだからこそ、
将来の変化に対応できる家づくりが可能です。
・可動式収納
・将来仕切れる大きな子ども部屋
・在宅ワークに転用できるスペース
・断熱・気密の底上げで寒さに強い家へ
未来を見据えた計画にすると、
長く快適に住める家になります。
まとめ|リノベで後悔しない人は“準備を丁寧にする人”

リノベーションは、新築以上に家ごとの“個性”が違う世界。
だからこそ、失敗を避けるには、
最初の判断と情報の整理がなにより大切です。
・予算配分を正しく決める
・見た目ではなく家の健康状態を見る
・希望より暮らしを軸に考える
・適正価格を見極める
・現場力のある会社を選ぶ
・未来の暮らしまで考える
この6つを押さえるだけで、
リノベの満足度は大きく変わります。
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